布団を敷いて寝る生活のはじまり

こうして、畳の座敷にフトンを敷いて寝るという生活様式が、ふたたび日本人の生活の主流として返り咲いたのでした。


―わたしは大正の生活改善運動そのものが間違っていたとは考えていません。


しかし、その主張にあまりにも忠実であった住宅改善の敗北という事実は、歴史的環境や自然的風土の中に深く根を下した人間の生活というものの実体を、かえって雄弁に物語っているのではないかと思うのです。


明治10年(1877)に来日して日本の生物学や考古学に大きな足跡をのこしたエドワード・モースは、真面目な学究的態度で日本人の家屋と生活環境を観察しました。


それを、"Japanese House and Their Surroundings"1866(日本人の住居とその生活環境)という名著をのこしています。


モースは桂離宮や日光東照宮にいきなりとびつくようなことをせず、普通の日本人の生活を公正な客観的態度で観察しました。


そこで実際に暮らし、アメリカやヨーロッパの羽毛 布団 通販や住宅と比較し、体験と観察とを基にしてこの書物を綴ったのです。


しかもこの書物はヨーロッパの知識人のあいだでセンセーショナルな関心を巻きおこしたのでした。


大正末期の生活改善運動と比較して、何と深く正しい見識に貫かれていることか、日本人自身が日本をもっと客観的に正しく見ることがいかに必要であるかを教えられる書物です。

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